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米国バリュー株ETF【VTV】【SPYV】とはVOO・VYMと比較

米国バリュー株ETF
投資初心者
投資初心者
「バリュー株ETFの特徴は?」
「VTVとSPYVはどちらを選べばいいの?」

この記事では、こんなお悩みにお答えします。

この記事を書いているのは、

ケイさん
ケイさん
米国株投資経験3年の40代サラリーマン。中小企業診断士の他、証券外務員一種、FP2級の資格を保有しています。

この記事では、米国バリュー株ETFについてご案内します。

本記事の要約

・VTV、SPYVの概要について説明します
・S&P500指数とパフォーマンスを比較しています。
・バリュー株ETFへの個人的な意見をまとめています。




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バリュー株とは

バリュー株とは

バリュー株とは割安株のことです。企業の財務状況(利益水準、自己資本、売上)や業種、ビジネスモデルなどから適正とされる株価に対して、割安に放置されている株を指します。

中長期的には適正株価に近づいていくと考えられるため、長期投資においては株価上昇が期待できること、下値抵抗も強いことから、一つの投資手法として注目されています。

株価が割安なため配当利回りが高くなりやすく、高配当ETFとバリュー株ETFでは多くの銘柄が共通しています。

一方、バリュー株のデメリットとしてはグロース株(成長株)に比べ、短期的な成長や高成長を期待しにくいことです。

VTV、SPYVとは

VTVとは

VTVの正式名称は、バンガード・バリューETF

CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックスに連動する投資成果を目指す

SPYVの正式名称は、SPDRポートフォリオS&P500指数バリュー株式ETF

S&P500指数を構成する銘柄の中で、市場全体と比較し割安と判断された銘柄へ分散投資を行うETFです。割安の判断は、株価純資産倍率、株価収益率および株価売上高倍率に基づいて行われています。

VTV、SPYVの概要

VTV概要

信託設定日など

SPYVチャート
(TradingView HPより VTV:オレンジ色、SPYV:青色)

VTVは2004年、SPYVは2000年の設定です。ステートストリートが運用するSPYVの方が古い設定ですが、純資産総額はVTVがSPYVの約7倍と圧倒しています。

経費率はどちらも0.04%とかなり低くなっています。

構成銘柄数

構成銘柄数はVTVが351に対し、SPYVが433と上回っています。

SPYVはS&P500指数の中で割安銘柄に投資しているということですが、8割以上が投資対象となっているのは意外でした。

どちらも十分に分散が効いているETFといえます。

上位銘柄

VTV上位銘柄

1位と2位はどちらも同じ銘柄で、金融セクターとなっています。1位のバークシャー・ハサウェイは著名な投資家であるウォーレンバフェットが率いる投資会社ですね。

上位10銘柄のうち7銘柄が共通しています。やはり割安銘柄だけあって、金融やエネルギーなど高配当銘柄が目立ちます。ちなみにVTVの上位10銘柄のうち8銘柄は、高配当ETFであるVYMの上位10銘柄に含まれています。

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セクター別

VTV上位銘柄

上位3セクターは共通しており、どちらも金融セクターが2割を超えています。上位6セクターと下位5セクターで分けると、順序は異なるものの共通していることが分かります。

SPYVは情報技術、VTVはヘルスケアの割合が比較的高いことが特徴的です。

バリュー株ETFの特徴

メリット・デメリット

パフォーマンス比較

VTV5年チャート
(TradingView HPより VTV:青色、SPYV:オレンジ色、VOO:緑色、VYM:黄色)

上記チャートは過去5年間の増減率を示しています。S&P500指数に連動するVOOと米国高配当ETFのVYMと比較してみました。

コロナショックまではVOOがやや高いものの大差ないパフォーマンスでした。コロナショック以降は異次元の金融緩和により、GAFAMを中心としたIT企業が高騰したため、バリュー株ETFはVOOに大きく劣後しています。

一方、高配当ETFのVYMよりは少し高いパフォーマンスでした。

VTV1年チャート

(TradingView HPより VTV:青色、SPYV:オレンジ色、VOO:緑色、VYM:黄色)

次に短期(直近1年)のチャートで比較してみましょう。あまり差がなくなりました。構成銘柄が近く、お互いに相関関係が高いETFであるといえそうです。

短期・長期のいずれもVTVがSPYVより高いパフォーマンスであることにも注目です。

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分配金実績・配当利回り

VTV分配金

最後に分配金と配当利回りの推移を比較してみましょう。SPYVの年間分配金がここ数年間ほぼ横ばいで推移しているのに対し、VTVの年間分配金は右肩上がりで成長していることが分かります。

配当利回りはVTVとSPYVともに概ね2.5~3.0%のレンジで推移しています。VYMが概ね3.0~3.5%、VOOが2%前後で推移していることから、ほぼ中間の利回りと覚えておけばよいでしょう。

まとめ

まとめ

これまでハイテク株を中心としたグロース株が強い環境が続いてきました。これからインフレに伴うセクターローテーションが起きることが予想されており、既に一部でその兆候も見えてきました。

そのような中、バリュー株が見直されるようになってきており、バリュー株ETFへの投資も選択肢としては有効といえそうです。

ただし、VOOやVYMとの相関も高いことから、これらの銘柄に既に投資しているのであれば、あえてVTVに追加投資する意義は高いとはいえません

VTVとSPYVのどちらを選ぶかといえば、これまでの実績からVTVがおすすめです。長期金利が上昇すると金融セクターが強くなるので、相対的にVTVのパフォーマンスも良くなりそうですね。

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