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エネルギーセクターETF【VDE】【XLE】原油価格高騰の影響は?

エネルギーセクター ETF
投資初心者
投資初心者
「エネルギーセクターETFとは?」
「VDEとXLEはどちらを選べばいいの?」

この記事では、こんなお悩みにお答えします。

この記事を書いているのは、

ケイさん
ケイさん
米国株投資経験3年の40代サラリーマン。中小企業診断士の他、証券外務員一種、FP2級の資格を保有しています。

この記事では、米国エネルギーセクターETFについてご案内します。

本記事の要約

・VDEの概要について説明します
・XLEとパフォーマンスを比較しています。
・エネルギーセクターの特徴を解説しています。




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エネルギーセクターとは

原油プラント

エネルギーセクターは石油やガス、消耗燃料そのものやそれらエネルギー設備や関連サービスを取り扱う業種です。原油価格などの市場価格の影響をダイレクトに受けるため、非常にボラティリティが高く、投資対象としては難易度が高いセクターといえます。

VDE、XLEとは

ガソリンスタンド

VDEの正式名称は、バンガード・エナジーETF

MSCI USインベスタブル・マーケット・エネルギー・インデックスのパフォーマンスに連動する投資成果を目指します。

XLEの正式名称は、エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド

エネルギー・セレクト・セクター指数の値動き連動する投資成果を目指すETFです。S&P500指数におけるエネルギーセクターのパフォーマンスを計測する指標となっています。

いずれもエネルギーセクターに特化したETFであり、原油やガスなど市場価格の影響を受けやすい特徴があります。

VDE、XLEの概要

VDE概要

信託設定日など

XLEチャート
(TradingView HPより VDE:オレンジ色、XLE:青色)

VDEは2004年、XLEは1998年の設定です。ステートストリート社が運用するXLEの方が歴史が古く、資産規模も5倍近くあります。

経費率はバンガード社のVDEが低くなっていますが、それほど大きな差ではありません。直近3年、5年のトータルリターンではXLEの方が上回っています。

構成銘柄数

構成銘柄数はVDEが95とXLEの21を上回っています。

原油、ガスなどを扱う業種なので、他のセクターに比べると銘柄数は少ないですね。XLEはS&P500指数に採用されている銘柄のため、更に少なくなっています。

上位銘柄

VDE上位銘柄

VDEとXLEの上位10銘柄は共通していますが、順位は一致していません。1位のエクソンモービルと2位のシェブロンが突出しており、2社で4割近くを占めています。

その他は日本人にはあまり馴染みのない銘柄が並んでいます。上位10社でシェア7割前後となっており、他のセクターよりも上位集中していることが分かります。

サブセクター

VDEセクター内訳

バンガードとステートストリートでサブセクターの分類方法が異なっています。石油・ガス燃料関連が約9割を占めており、設備が1割弱となっています。

 

エネルギーセクターの特徴

パフォーマンス比較

VDEチャート(5年)
(TradingView HPより VDE:青色、XLE:オレンジ色、VOO:緑色、VYM:黄色)

S&P500指数に連動するVOO、高配当ETFのVYMとパフォーマンスを比較してみます。上記チャートは5年間の増減を示しています。

直近5年間でみると、エネルギーセクターが長期低迷していたことが分かります。全てのセクターの中でも最も厳しいパフォーマンスでした。

VDEチャート(1年)
(TradingView HPより VDE:青色、XLE:オレンジ色、VOO:緑色、VYM:黄色)

一方、新型コロナウイルス発生後の直近1年間のパフォーマンスを見てみると、大きく異なっていることが分かります。長期低迷していたことに加え、原油や天然ガスの高騰により、VOOと比べても圧倒的に高いパフォーマンスとなっています。

足元では原油価格が7年ぶりに80ドル台を回復しています。年末にかけて燃料需給が逼迫しそうともいわれており、更に上昇する可能性もありそうです。

エネルギーセクターは変動が大きく、おすすめしにくいですが、短期的(年末頃まで)には上昇が期待できそうです。

原油価格との相関

USOIL比較5年
(TradingView HPより VDE:青色、XLE:オレンジ色、USOIL:緑色)

エネルギーセクターETFは9割が原油・天然ガス等の燃料関連となっているので、原油価格との関連は高そうですが、実際にWTI原油(USOIL)の動きと比較してみました。

ちなみに原油価格には、中東産原油の指標となる「ドバイ原油」、北海産原油の価格で地中海原油などの指標となる「ブレント原油」、アメリカ産原油で南米の原油価格にも影響する「WTI原油」の3種類があります。

5年チャートで見てみると、概ね同じように増減していますが、WTI原油の方がボラティリティ(変動率)が大きいことが分かります。

USOIL比較1年
(TradingView HPより VDE:青色、XLE:オレンジ色、USOIL:緑色)

次に直近1年間のチャートで比較してみることにします。短期でみると原油の市場価格とエネルギーセクターETFとの相関が高いことが分かりますね。

分配実績、利回り比較

VDE、XLE配当

次にVDEとXLEの分配金と利回り推移を見てみます。

配当利回りは3%前後で推移していますが、2019年のXLEは7%と突出しています。他のセクターと比較しても高配当となっていますが、ボラティリティも大きいことが特徴といえそうです。

まとめ

まとめ

エネルギーセクターは原油や天然ガスの市場価格の影響を受けやすく、ボラティリティが非常に大きい特徴があります。

また、原油等の市場価格はOPEC(石油輸出国機構)の政策、政治的な要因などで乱高下することもあるので、長期的な予測は非常に難しいことから長期投資としてはおすすめできません

年末にかけて燃料需給がタイトとなる予測や、OPECが増産を見送った影響で足元の原油価格は上昇傾向なので、短期的にはチャンスかもしれません。

また、暴落している局面でポートフォリオの一部(5~10%)に組み入れることで、資産全体のリスクヘッジにつながる効果は期待できそうです。これは原油価格が他のセクターとの相関が低いためです。

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