「9月のSPYDでは?」
この記事では、こんな疑問にお答えします。
この記事を書いているのは、
この記事では、SPYDの分配金について解説します。
・ETFの分配金について説明します
・2021年9月に分配金を受け取る方法を解説しています。
ETFの分配金とは

株式を保有していると、投資家は「配当金」を受け取ることができます。配当金とは、
企業が得た利益の一部を株主に還元するものです。
一方、ETFの場合、株式や債券などの利子・配当、値上がり益などを支払原資として
運用会社の判断で支払われるものを「分配金」と呼んでいます。
「配当金」と「分配金」は混同されやすいですが、厳密に言えば違いがあり、発行体により使い分けられています。
また投資信託とは違い、ETFでは元本の払い戻しに相当する分配金(特別分配金)は認められていません。そのため、利子や配当を生まない金やコモディティを投資対象とするETFは分配金を出していません。
いつ分配金がもらえるのか
米国ETFで日本で人気の銘柄の多くが、3月・6月・9月・12月の年4回分配金を出しています。銘柄によっては、年1回しか出さないものもあります。
ETFの分配金を受け取るためには、権利確定日の2営業日前までに銘柄を保有している必要があります。
決算日(権利確定日)から分配金が支払われるまでは約40日となっています。
SPYDとは
(Bloomberg HPより引用)
SPYDとはS&P500指数採用銘柄の中から、配当利回りの高い上位約80銘柄で構成されているETFです。
多くのETFが時価加重平均(時価の大きい銘柄のシェアが高い)であるのに対し、SPYDは80銘柄に均等投資していることが特徴です。
ボラティリティ(株価の変動率)が大きくなりやすいネックはありますが、4~5%前後と高い利回りが魅力の商品です。
詳細は過去記事をご参考にして下さい。


いつまでに購入する必要があるか
(SPDR社 HPより引用)
それでは2021年9月の分配金を受け取るためには、いつまでに購入する必要があるのか確認してみましょう。
上記の通り、権利確定日の2営業日前となるため、
2021年9月16日(木)までに約定させることが必要
ちなみに各用語の意味は以下の通り
Ex Date :配当権利落ち日
Record Date :配当権利確定日
Payable Date:支払日
配当権利確定日の前営業日が配当権利落ち日となります。配当権利落ち日の前日までに取得しておく必要があるため、権利確定日の2営業日前というわけです。
配当権利落ち日はこれまでも第3金曜日に集中しています。
ちなみに次回12月の配当権利落ち日は12/17(金)のため、12/16(木)までの約定が必要となります。
まとめ

SPYDの現時点(9/1)の株価は40.34ドルとなっており、6月以降38~40ドル前後で横這いとなっています。
直近1年間の分配金は合計1.873ドルなので、9/1時点の株価で計算すると配当利回りは以下の通り。
配当利回り:1.873 ÷ 40.34 =4.64%
値上がり益というよりは、高配当が魅力のETFなので、9月の分配金を狙うのであれば、計画的に約定を行うようにしましょう。
