「利回りはどうなっているの?」
この記事では、こんな疑問にお答えします。
この記事を書いているのは、
この記事では、SPYDの2021年9月分配金実績について解説します。
・9月の分配金について説明します
・直近の配当利回りについて解説しています。
SPYDとは
(SBI証券 HPより引用)
米国高配当ETFの中でも、投資家に人気のSPYD。2021年上半期のSBI証券における人気ランキングでも堂々の1位となっています。
SPYDはS&P500指数の採用銘柄の中で、配当利回りの上位80銘柄に均等投資するETFです。分配金は3月・6月・9月・12月の年4回支払われます。
詳細は過去記事をご参考にして下さい。

(TradingView HPより SPYD:青色、VYM:オレンジ色、HDV:緑色)
コロナショックで大暴落となり、他の高配当ETFよりも回復が遅いことや大きな減配も経験しました。
しかし、その後の株価回復や増配により、2021年は2020年と比較し順調なパフォーマンスを示しています。
そこで、今回はSPYDの2021年9月分配金と直近の利回りについてまとめています。
また、2021年9月21日時点では中国恒大集団の債務危機により、世界的に株式市場が下落しています。そこで、SPYDの株価が更に下がった場合の利回りについても計算してみました。
2021年9月の分配金
SPYD分配金実績 (単位:ドル)
2021年9月の分配金は、0.386582ドルとなりました。
前年同月(2020年9月)と比較すると+0.123ドル(+46.7%)の増配という結果に。
前年はコロナの影響により大幅減配となっていただけに、とても良い結果とまではいえないかもしれませんね。
ちなみに2019年9月は0.448ドルの分配金でした。また、2021年6月の0.399ドルからは微減となっています。
配当利回り

SPYDの9月20日終値は38.57ドルでした(前日比▲1.43%)。
直近1年間の分配金合計が2.028ドル(小数点4位以下省略)のため、計算式は以下の通り。
2.028ドル ÷ 38.57ドル =5.25%
先週の9月15日終値は40.12ドルだったので、その株価で計算すると5.05%となります。

SPYDのセクター
(ステートストリート社HPより)
SPYDは配当利回りの上位銘柄が採用されるため、株価上昇や分配金の減配により、利回りが低下すると対象銘柄から外れることになります。
そのため成長株の多い情報技術やヘルスケアセクターの比率は低くなっています。
上位セクターは「公益、金融、不動産」となっており、3つのセクターで50%以上を占めています。
中国恒大集団の影響は?

2021年9月21日時点では、中国の不動産大手グループである中国恒大集団の債務危機により、株式市場は全面安となっています。
リーマンショックほどまでの影響はなさそうと見られているようですが、短期的には10~20%のマイナスは起こるかもしれませんね。
そこで、SPYDの直近1~2ヵ月の株価が39~40ドル前後で推移していたことから、分かりやすく40ドルを基準に計算してみましょう。
仮に株価が10%下落(40ドル→36ドル)した場合、分配金に変更が無ければ、
2.028ドル ÷ 36ドル =5.63%
株価が20%下落(40ドル→32ドル)した場合、分配金に変更が無ければ、
2.028ドル ÷ 32ドル =6.34%
コロナショック後に大幅減配(前年同月比▲0.184ドル)があったことを考慮すると、さすがに20%下落した場合、減配は避けられないでしょう。
ただし、このような下落局面で購入することができれば、株式市場が正常化し株価回復した後には、6%以上の利回りを実現できる可能性もあるのではないでしょうか。
高配当狙いの投資家にとっては、これから絶好のタイミングがおとずれるかもしれませんね。
今週はいよいよFOMC声明が発表されますが、中国恒大集団の債務危機発生により、テーパリングについてどのような言及がされるかにも注目です。

