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レバレッジ型、インバース型ETFとは【SPXL】【SPXS】を比較

レバレッジ型・インバース型
投資初心者
投資初心者
「レバレッジ型ETFとは?」
「メリットやデメリットは?」

この記事では、こんなお悩みにお答えします。

この記事を書いているのは、

ケイさん
ケイさん
米国株投資経験3年の40代サラリーマン。中小企業診断士の他、証券外務員一種、FP2級の資格を保有しています。

この記事では、レバレッジ型の米国ETFについてご案内します。

本記事の要約

・レバレッジ型の概要について説明します
・メリット・デメリットを解説しています。
・SPXL・SPXSのパフォーマンスを比較しています。




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レバレッジETFとは

ブル型
レバレッジ型ETF
とは、日経平均株価やS&P500指数といった原指標の日々の変動率に対し、一定の倍数(2倍、3倍など)をかける指数に連動するETFのことです。

負の倍数(-2倍、-3倍など)をかける指数をインバース型といいます。原指標の指数が下がると、価格が上昇することになります。

レバレッジ型はブル型とも呼ばれます。ブルとは雄牛の意味で、雄牛が角を下から上へ突き上げることから「上昇相場」「強気相場」を意味します。

一方のインバース型はベア型とも言われます。ベアとは熊の意味で、熊が爪を振り下ろす仕草から「下落相場」「弱気相場」を意味します。

ブル型・ベア型ファンドは、市場の値動きに対して概ね2~5倍となるように設定されます。

レバレッジ型・インバース型のメリット

メリット

1.大きなリターンが期待できる

レバレッジ型やインバース型のETFに投資するメリットは限られた投資資金でより大きなリターンが期待できることです。

投資で相応の成果を実現するためには、通常はそれに見合う投資資金を準備する必要があります。レバレッジをかけることでリスクは大きくなりますが、値動きが大きくなる分、予想通りに相場が動けば、高い投資成果を得ることができます。

2.リスクヘッジとして活用できる

保有している株式やETFの値下がりリスクが高まってきた場合、インバース型に一部投資をするといった利用方法が考えられます。

大幅な株価下落につながる恐れのある経済指標が発表されるタイミングに合わせて取引をすることで、現物株・ETFのリスクヘッジとして活用することができます。

3.相場下落局面でも利益が狙える

通常の株式やETFなどの取引では相場の下落局面では売買益を狙うことが難しく、ただ市場が回復するのをじっと待ち続けるだけしかないといった判断になるかもしれません。しかし、インバース型ETFを活用することで、相場下落局面でも積極的に利益を狙うことが可能となります。

レバレッジ型・インバース型のデメリット

デメリット

1.価格変動リスクが大きい

レバレッジをかけるため、通常のETFと比べて価格変動リスクが大きくなります。相場が予想と異なる動きとなった場合、多額の損失が発生する可能性があります。

米国株や不動産などを投資対象とするETFは、レバレッジがなくても暴落局面では40~50%下がる可能性があります。大きなリターンを狙うことができる一方、大きな損失の可能性があることに注意が必要です。

2.長期投資に向かない

一般の個人投資家は、プロの機関投資家やファンドに比べると情報量やノウハウで劣ってしまうため、短期投資で勝ち続けることは難しいです。長期投資であれば、米国株式市場のような中長期で右肩上がりに成長している市場に投資すれば個人でも勝つことができるといわれています。

レバレッジ型やインバース型の2つ目のデメリットは値動きが大きいこと、複利効果の面で長期投資に向いていないことです。個人には長期投資がおすすめなので、これがデメリットになってしまいます。

レバレッジ 複利効果
例えば2倍レバレッジETFで相場が上下動を繰り返す場合、原指数のちょうど2倍にはならず乖離していくため、複利効果が十分に働かなくなってしまいます。

3.取引コストが高い

レバレッジ型やインバース型ETFでは、原指標にレバレッジをつけるために先物取引で運用を行っています。そのため運用の難易度やコストが高くなり、通常のETFに比べると、経費率が高く設定されています。取引コストが高いことも長期保有には向かない要因となっています。

SPXL・SPXSの特徴

特徴

概要

SPXL概要
S&P500指数のレバレッジ型・インバース型ETFがSPXL・SPXSです。

やはり経費率0.95%は高いですね。S&P500指数に連動するVOOの経費率0.03%と比べると一目瞭然です。

S&P500指数が右肩上がりの成長を続けてきているので、インバース型のSPXSは悲惨なパフォーマンスとなっています。純資産総額もSPXSは小さいため、繰上償還の可能性も考慮しておく必要がありそうです。

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パフォーマンス比較

SPXL5年チャート
(TradingView HPより SPXL:青色、SPXS:オレンジ色、VOO:緑色)

5年チャートで確認してみると、VOOを中心に、SPXLとSPXSが上下対称的な値動きをしていることが分かります。

SPXL1年チャート
(TradingView HPより SPXL:青色、SPXS:オレンジ色、VOO:緑色)

1年チャートの方がより対称的な動きとなっていますね。

SPXLについては、値動きの大きさが目立ちます。VOOの値動きがなだらかに見えてしまうほどです。コロナショック以降の急激な成長により、5年間で370%以上とVOOより3倍以上高い実績でした。

一方のSPXSについては過去4年の下がりが大きく、コロナショック時でも改善幅が小さく、5年前水準に戻っていませんでした。それ以降も下降トレンドを続けています。やはり長期保有には向いていない商品といえるでしょう。

まとめ

まとめ
米国株式市場が中長期で右肩上がりの成長
を続けていることやバブルを予測することは誰にもできないことから、インバース型ETFは非常に難易度の高い商品といえます。

初心者にはとてもおすすめできず、中上級者も、あくまでも短期的なリスクヘッジとしての限定的な利用にとどめておくべきと考えます。

SPXL5年比較
(TradingView HPより SPXL:青色、VOO:オレンジ色、TECL:緑色)

SPXLなどのレバレッジ型ETFについては、この数年間は非常に高いパフォーマンスを発揮してきました。情報技術セクターの3倍レバレッジETF【TECL】はこの5年間で+1,300%以上と驚異的な成長を遂げています。

しかし、相場が反転するとそれだけ大きな損失が発生する可能性があることから、投資タイミングが通常のETF以上に重要となってきます。レバレッジ型に関しても、中上級者が許容できるリスクの範囲内で限定的に行うべきでしょう。

個人投資家は中長期的な資産形成が基本なので無理をせず、「投資」が「投機」とならないように注意したいですね。

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