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金ETF【GLD】と【IAU】 金投資の特徴と私が投資しない理由

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投資初心者
投資初心者
「金投資の特徴とは?」
「インフレに備え金ETFに投資すべき?」

この記事では、こんなお悩みにお答えします。

この記事を書いているのは、

ケイさん
ケイさん
米国株投資経験3年の40代サラリーマン。中小企業診断士の他、証券外務員一種、FP2級の資格を保有しています。

この記事では、金投資の特徴や金ETFについてご案内します。

本記事の要約

・金の概要について説明します
・金ETFのGLDとIAUを比較しています。
・金投資の向き・不向きについて解説しています。




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金(ゴールド)とは

金
株式や不動産と比較して、投資対象としての「金」にはどのような特徴があるのでしょうか?

金の基礎知識

まずは金の基礎知識について確認しておきましょう。

これまで世界中で採掘された金の総量は約18万トンです。18万トンと言われてもピンときませんが、オリンピック公式競技用プールの約3.8個分となります。

また、まだ採掘されていない地中の埋蔵量は約5万トンと考えられています。同じ競技用プールで換算するとわずか1個分しかない計算です。

しかしこの埋蔵量が地球上に存在する総量とイコールではありません。現在の技術やコスト面で採掘することができない場合、埋蔵量に含まれないためです。そのため将来、技術革新などにより埋蔵量が増える可能性はあります

金はこの希少性から価値が下がりにくい資産として、多くの国や投資家に保有されています。

金投資の種類

それでは個人投資家が金に投資をする場合、どのような方法があるのでしょうか。およそ下記の通りとなります。

・金地金
・純金積み立て
・金ETF、投資信託
・金先物取引

金地金は金の棒や板など、金の現物を購入する方法です。分かりやすいですが、盗難・紛失リスクが心配ですね。

純金積み立ては、毎月一定額を1,000円単位から投資可能です。SBI証券や楽天証券、マネックス証券などの証券会社や、田中貴金属工業、三菱マテリアルなどで購入できます。

金ETF、投資信託も現物ではなく、金に投資しているファンドに投資するもので、少額から投資することができます。金ETFは手数料が低いことも特徴です。

金先物取引は将来の特定時期における売買をするもので最もリスクが高くなります。

金投資の特徴

金の特徴

株式や債券とは異なり、実体がある資産であり希少性もあることから、金投資には主に以下の特徴があります。

価値が安定している(下がりにくい)

金はインフレに強い資産です。インフレが起こると現金の価値が低下しますが、現物資産である金は価値が低下しにくいためです。

また、災害やウイルス感染、戦争など世界情勢が混乱している時も上がりやすく、「有事の金」と言われています。株式や債券などが暴落する際に、避難先として金が買われやすいためです。

株式と逆相関の関係

GLDとVOO比較チャート
(TradingView HP引用 GLD:青色、VOO:緑色)

金相場と株式相場は一般的に逆相関(株式相場が上昇する時、金が下落しやすい)の関係があると言われています。

米国のS&P500に連動するETF【VOO】と比較したチャートを見ると、何となく逆相関となっていることが分かりますね。(同じように動いている時期もありますが)

金そのものは金利や配当といった収益を生み出さない資産であるため、経済が好調な時は、株式に資金が集まりやすくなります。一方、不況になると株価下落に備え、より安全な資産である金が買われやすくなる傾向があります。

そのため株式を多く保有している投資家は、ポートフォリオの一部に金を組み入れることで、資産の下落耐性が高まる効果が期待できます。

換金しやすい(流動性が高い)

金は世界共通で価値が認められているため、買い手が見つかりやすく流動性が高い資産といえます。投資対象の資産を選ぶ上で、価値の安定性に加え、流動性の高さも注目しておきたいところです。

金ETF【GLD】【IAU】について

金ETF概要

金ETFの概要

金比較チャート
(TradingView HP引用 GOLD:青色、GLD:オレンジ色、IAU:緑色)

GLDの正式名称は、SPDRゴールド・シェアETF。SPDRゴールド・シェアETFは東証にも上場しています(証券コードは1326)。

運用会社は運用総額で世界3番手のステートストリート。GLDは金ETFでは世界で最大の資産規模を誇る人気商品です。

GLDは米国や東証など世界各国の取引所に上場する金相場に連動することを目指した金ETF。上記の通り、チャートを比較してもほぼ同じ動きをしていることが分かります。

IAUの正式名称は、iシェアーズ・ゴールド・トラスト。

運用会社は運用総額で世界最大のブラックロック。金ETFとして、資産規模ではGLDに劣るものの経費率が0.25% とGLDの0.4%より低いため、利回りではやや有利となっています。

株価も2021年7月2日時点で、GLDの167.29ドルに比べIAU34.04ドルと安く、少額投資に向いています。

金ETF投資のメリット

・盗難リスク無し
・少額から始められる
・手数料が低い

純金積立や金ETFであれば、少額から始めることができ、盗難リスクもなく初心者にもおすすめです。純金積立が毎日や毎月の自動積立であるのに対し、金ETFは投資タイミングを自分の判断で行う必要があります。

このサイトでは米国株式を投資対象とするETFをポートフォリオのメインに考えているため、純金積立よりも金ETFをおすすめします。

金ETF投資がおすすめな投資家とは

インフレに強く、価値が下がりにくい金は人気の投資資産です。それではどのような投資家に向いていると考えられるでしょうか?

例えば、以下のような投資家が向いているといえそうです。

・株式の投資資産残高が大きい
・60代以上で株式保有割合が大きい。
・インフレが心配。暴落に備えたい。

投資資産の中で株式の比率が高い場合、好調な時期は高いパフォーマンスが期待できます。その反面、株式相場が暴落局面となると、大きな損失となってしまう可能性も高まります。

60代以上の投資家や暴落に備えたい投資家など、「勝つことよりも負けにくいこと」を優先するべきと判断する場合、金ETFの投資は選択肢の一つとなるでしょう。

投資資産の一部、5~10%程度を金ETFとしてポートフォリオを組みなおすことで、リスク分散が期待できます。

ただし、2021年7月時点では、金の相場も割安とはいえないので、時間を分散して段階的に買い増していく方法も考えてみましょう。

私が金に投資しない理由

キャッシュ
最後に、2021年7月時点で私が金ETFへの投資を行わない理由をまとめてみます。投資には正解があるわけではないので、あくまで参考にしていただければと思います。

理由は以下の3点。

1.金相場も割高感があるため
2.金利や配当収入を生まないため
3.現預金を厚めに確保する方針であるため

1.金相場も割高感があるため

GLDチャート
(TradingView HP引用 )

金ETF【GLD】の信託設定(2004/11)以来のチャートになります。現時点で金ETFの投資を行わない第1の理由が、割高感があるためです。

2020年のコロナショック以降、「有事の金」として金が上昇しています。量的緩和に伴う低金利により、金よりも株式が大幅に上昇しているため、逆相関といえない状況が続いています

2.金利や配当収入を生まないため

次に、私個人の方針として「高配当投資」をメインとしていることが第2の理由です。

将来の資産も重要ですが、「今」や「近い将来」の生活も重要と考えており、キャッシュフローを増やすことを重視しているわけです。

しかし、金は金利や配当を生まない資産であるため、ポートフォリオに組み入れるとキャッシュフローの面では足を引っ張る存在となります。

40代であり投資資産を積極的に積み増ししている段階であるため、現時点で金ETFは投資対象としての優先順位が低いと判断しました。

3.現預金を厚めに確保する方針であるため

2021年7月時点では、今後のFOMCでテーパリングが議論されることで、金利上昇を市場が意識するようになることが予測されます。

金はインフレには強い資産ですが、金利上昇局面では、金利収入の増加が期待できる債券などに比べ買われにくくなります。既に割高感がある(ように思える)金を現時点で買うことにはリスクがあると判断しています。

リスクヘッジのために金を購入しても、損失が拡大する可能性があると考えます。そこで、現時点では、積極的に株式などへの投資は行わず(積立投資を除く)、現預金を厚めに確保する方針を取っています。

私個人としては、長期的に米国株式市場は右肩上がりを続けると考えています。仮に株式相場が短期的に暴落するとしても、むしろ『高配当ETFの購入チャンス』と考えているため、今は、「金よりも現預金」の確保を優先しています。

いかがだったでしょうか?

本記事を要約すると

本記事のまとめ

・金は希少価値が高く、不況に強い資産。
・暴落に備え、ポートフォリオの一部に金ETFを組み入れる方法もあり。
・私個人は高配当投資がメインであり、現預金確保を優先する方針。

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