「米国ETFでおすすめの銘柄を知りたい」
この記事では、こんなお悩みにお答えします。
この記事を書いているのは、
この記事では、高配当ETFの中からVYMの特徴についてまとめてみました。
VYMとは
バンガード・VYMとは、正式には
Vanguard High Dividend Yield Etf
(バンガード社)(高い) (配当) (利回り) (ETF)
つまり、バンガード社の高配当ETFです。
ETFとは上場投資信託のことです。一般の投資信託とは異なり、株式と同じようにリアルタイム売買ができることや、投資信託に比べ手数料が低いこと等が特徴です。
バンガード社とは
バンガード社は1975年に創業された米国の資産運用会社です。世界で初めて、株価に連動した低コストのインデックスファンドの提供を始めた会社として有名です。
バンガード社の資産運用のモットーは「長期・分散・低コスト」であり、その理念に従ったインデックス商品を提供し続けることにより、現在は世界最大級の資産運用会社となっています。
VYMとHDVの比較

概要の比較
VYMの特徴について、代表する人気高配当ETFであるHDVと比較しながら、この銘柄の特徴をみていきましょう。
代表的な高配当ETF

信託設定日
VYMの方が歴史が長く、設定から約15年の実績があります。リーマンショック以降、長期的には右肩上がりとなっています。
経費率
VYMの経費率は0.06%となっています。投資信託に比べ、圧倒的な低コストである点が特徴です。HDVも0.08%と十分に低コストであり、気にするほどの差ではないかもしれません。
構成銘柄数
VYMの構成銘柄は、400以上と他の高配当ETFに比べ、圧倒的に分散が図られています。
HDVの構成銘柄数75と比べるとその差は歴然です。
時価総額の大きな米国の大型株で、配当利回りの高い銘柄が選ばれています。リート(不動産)が含まれていないことも、他の高配当ETF(HDVやSPYD)と異なる特徴です。
分配金利回り

上のグラフは、年間の分配金総額を前年末の株価で割った利回りです。VYMの分配利回りは、概ね3.0%~3.5%の範囲で推移しています。分散が効いている分、HDVに比べ利回りは低くなっています。
2021年4月末時点の直近配当利回りは2.54%となっています。足元の株価高騰によるもので、過去実績から見て、やや割高な水準にあるといえます。
上位10銘柄の比較


上位10銘柄のうち6銘柄は、VYMとHDVで共通しています。VYMの上位10銘柄で約24%のシェア。HDVに比べ、上位銘柄のシェアも低く、相応に分散が図られています。
上位10セクターの比較


VYMの特徴は「金融部門」のシェアが高いことが挙げられます。一方、「エネルギー」や「情報技術」の割合が相対的に低く抑えられています。
パフォーマンス比較
5年前を起点としたチャート比較です。見ての通り、過去のパフォーマンスにおいては、VYMがHDVに圧勝しています。
新型コロナウイルスの影響により、VYMとHDVともに大きく下落しましたが、その後の回復の速さを見ると、VYMの強さが際立っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
低コストで、高いパフォーマンスを発揮しているので、人気があるのも納得できますね。但し、2021年4月時点では価格上昇により、利回りが2%台になっているため、買い方には注意が必要です。
長期では右肩上がりのトレンドであること、「いつ下落するか?」を予測することはできないことから、定期的な積立投資がおすすめです。最後に、米国高配当投資でおすすめの書籍です。
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