基礎編

ETFの特徴 投資信託との違いやメリット・デメリット

ETFの特徴
投資初心者
投資初心者
「ETFは難しそう」
「投資信託との違いが知りたい」

この記事では、こんな疑問にお答えします。

この記事を書いているのは、

ケイさん
ケイさん
米国株投資経験3年の40代サラリーマン。中小企業診断士の他、証券外務員一種、FP2級の資格を保有しています。

この記事の内容は次のとおり

本記事の要約

・ETFとは何か、その特徴について説明します。
・分配金の仕組みについて説明します
・ETFのメリット・デメリットについて解説します。

ETFとは

ETFの概要

ETFとは「Exchange Traded Fund」の略で、日本語で「上場投資信託」といいます。

言葉の通り、ETFとは

 ①上場している
 ②投資信託    

それぞれの特徴をより詳しく説明すると、次の通り。

①上場株式と同じく、証券取引所でリアルタイムに売買できます
②一般の投資信託と同様に、投資家から集めたお金をまとめて、株式や債券など多数の銘柄に分散して投資を行います

運用スタイル

投資信託には、2通りの代表的な運用スタイルがあることをご存じでしょうか?

インデックス運用:日経平均株価などの株価指数と同じ運用成果を目指す
アクティブ運用 :市場平均を上回る運用成果を目指し、積極的に運用

ETFは、株価指数と連動する運用成果を目指す「インデックス運用」の商品です。

株式、投資信託との比較

ETF、株式、投資信託それぞれの一般的な違いを表した比較表となります。
株式・投信との比較表

分配金の仕組み

分配金

ETFの分配金とは

ETFには投資信託と同じく、配当や収益等を投資家に分配金として還元する仕組みがあります。

一般的な投資信託の場合、

・分配金を出さずに再投資する商品がある
ETFでは分配金の再投資はできない

・元本部分まで分配金を取り崩す(特別分配金といいます)こともある
ETFの分配金は税法により、分配対象が以下の通り制限されている

(配当・受取利息など)-(支払利子、信託報酬などの費用)=分配金

ETFの場合、投資対象の株価が上昇したとしても、株から配当がなければ分配金を出すことができません。利息や配当を生まない金や原油先物などに連動するタイプのETFの場合、分配金はゼロとなります。

分配金は年1回、年2回、年4回など、銘柄によって分配頻度が異なります。四半期毎の年4回の銘柄が多いようです。

分配金利回り

ETFにはたくさんの銘柄があります。投資家は、各銘柄の株価推移や分配金実績を比較しながら、投資対象を選定することになります。

しかし、銘柄毎に基準価額の差があるため、年間の分配金合計額を単純に比べても、どちらの銘柄が良いか判断することができません。

そこで、分配金実績を比較するために使う指標が「分配金利回り」となります。

分配金利回りは、ある時点の基準価額に対し、年間で何%相当の分配金が支払われたかを示しています。計算式は以下の通り。

分配金利回り(%)=過去1年間の分配金合計額÷基準価額×100

年度毎の分配金利回りを比較する場合、年度末の基準価額を用いることが多いようです。

具体的な事例で計算してみましょう。

例)米国ETF【VOO】 2021年3月末時点の分配金利回り

2020年度の年間分配金合計:5.388ドル
2021年3月末時点基準価額 :364.3ドル
分配金利回り        :1.479%

ETFのメリット

良い点
ETFの主なメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

・分散投資が簡単にできる
・保有コスト(信託報酬)が安い
・リアルタイムで取引ができる

分散投資が簡単にできる

ETFの投資対象となる指数は、さまざまな銘柄で構成されています。個別の株式よりも
リスクを抑え、少額で簡単に分散投資をすることができます。
例えば、米国高配当ETFのVYMの場合、投資対象銘柄数が400以上となります。

VYMに1口投資するだけで、400社以上の株式に分散投資することができます。

保有コスト(信託報酬)が安い

ETFは一般的な投資信託と比べて保有コストが安いため、長期投資に向いています。

例えば、S&P500指数に連動するタイプの商品で比較してみましょう。

(ETF)  VOO                  : 0.03%
(投資信託)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):0.0968%

eMAXIS Slimシリーズは国内の投資信託の中で、圧倒的な低コストで人気の商品
です。一般の投資信託であれば、信託報酬1~3%の商品も多くあります。

海外ETFの場合、購入時の為替手数料等も発生するので単純には比較できませんが、
長期で保有するほど、コストの差が運用成績に影響してくることになります。

リアルタイムで取引ができる

ETFは、取引所が開いている時間帯は株式同様、リアルタイムで取引することができます。株式の取引と同じように「指値・成行注文」も行うことができ、こうした取引の自由度は一般の投資信託にはないETFのメリットです。

ETFのデメリット

デメリット
つづいてETFのデメリットを見てみましょう。

・自動的に再投資されない
・売買手数料が発生する

自動的に再投資されない

一般的な投資信託であれば、分配金を「受け取る」か「再投資する」かを選ぶことができますが、ETFでは受け取ることしかできません。

そのため、分配金を再投資する場合は、ETFの買い付けを再度自分で行うことになります。通常、分配金は基準価格を下回るため、再投資するためには分配金を貯めたり、追加の資金を入れる必要があるなど、手間がかかってしまいます。

売買手数料が発生する

ネット証券で投資信託を購入する場合、売買手数料のかからない商品が多くありますが、ETFは上場株式と同じように売買手数料が発生します。

上記の通り、保有コストは安くすみますが、頻繁に売買を繰り返すとそのメリットを失ってしまう可能性があるので注意が必要です。

まとめ

まとめ
今回はETFの基礎知識として、仕組みや特徴について解説してきました。
ポイントをまとめると

この記事のまとめ

・ETFは株式と投資信託それぞれの良い面を合わせ持つ商品
・ETFは収益のみを分配金として出すことができる
・ETFには、分散投資・低コストなどのメリットがある。
・ETFのデメリットは自動再投資できないことや売買手数料。

ETFは低コストで手軽に分散投資することができるので、投資初心者にもおすすめです。
つみたてNISAを始めている方も、次のステップとして、ETFを検討してみてはいかがでしょうか。

長期的な資産形成、インデックス投資に興味がある方におすすめ